当社のアルカリ電解水(そのとき・その水)は、純水に炭酸カリウムを添加し、特殊な製法で電気分解することによってpH13.1に調整した洗浄効果の高い水です。
3つの洗浄作用
①浸透作用
水分子(H2O)は水素原子(H)2つと酸素原子(O)1つで成り立っていますが、水素原子同士は酸素原子を介して電気的に引き合う性質を持っています。このことを水素結合といいます。この水素結合によって水分子は数個の分子が集団で動いています。この集団のことをクラスターといいます。

水を電気分解し、強いアルカリ性することによってクラスターが細分化され、活性の高い単独クラスターが形成されます。

アルカリ電解水の単独クラスターは、物体の微細な凹凸の隙間にも入りこみ、油分および他の汚れ、被洗浄物に対して強力な浸透作用を発揮します。
②剥離作用
水は大部分が非常に安定した分子(H2O)の形で存在していますが、ごく一部は水素イオン(H+)と水酸化物イオン(OH-)というイオンの形で電気を帯びて存在しています。
これら2つのイオンのバランスがpHを決定する要素です。水素イオンの方が多い場合は酸性、水酸化物イオンの方が多い場合はアルカリ性になります。

アルカリ電解水は、電気分解することによって水酸化物イオン(OH-)が非常に多くマイナスの電気を帯びている水です。

一方、ほとんどの汚れはプラスの電気を帯びています。プラス(汚れ)をマイナス(アルカリ電解水)が包み込み、マイナス同士の反発作用によって物体から汚れを容易に剥離させることができます。
③乳化作用
一般的な合成洗剤は界面活性剤によって、油脂を分解・乳化させます。水と油のように互いに混ざり合わない物質でも、界面活性剤を加えると乳化して均一になります。これは界面活性剤に表面張力を低下させる力があるからです。表面張力が低いほど、油脂を分解・乳化させやすい=洗浄力が高いと言えます。
また、もともと水は表面張力が比較的高い液体ですが、加熱することによって表面張力を大きく低下させることができます。冷水よりも温水の方が洗浄力に優れているのはそのためです。
しかし、界面活性剤を加えたり、加熱したりしなくても、水は電気分解をすることによって、表面張力を大きく低下させることができます。

一般水の表面張力は常温の20℃で約72dyn/cmですが、加熱し80℃の熱湯にすると、約62dyn/cmまで低下します。
一方、アルカリ電解水は常温でも約62dyn/cmと、一般水の熱湯と同じくらい表面張力が低いので、油脂に対して強い乳化作用がはたらき分解させることができる水です。
pH13.1の強み
他社のアルカリ電解水はpH12.5という製品が多い中、当社のpH13.1というのは非常に強いアルカリ性=強い洗浄力があることを示しています。
pH12.5とpH13.1。たった0.6の違いですが、実は5倍の差があるのです。

例えば、「そのとき・その水」の原液pH13.1を水道水で5倍に薄めると、他社と同じpH12.5になります。
pH12.5でも十分な洗浄力があるので、「そのとき・その水」は薄めてもたっぷり使えるし、ひどい汚れは原液という使い分けが可能です。
ちなみに、「そのとき・その水」を水道水で10倍に薄めるとpH12.0になります。pH12.0でも、簡単な汚れや除菌などにはお使いいただけますが、それ以上薄めると(pH12.0を下回ると)洗浄力が極端に低下し、除菌効果もなくなってしまいますので、10倍希釈までを目安にお使い下さい。
また、当社ではpH13.8まで生成することが可能ですが、色々な洗浄実験の結果、pHが高すぎると逆に洗浄力が低下することがわかったため、pH13.1という最も優れたアルカリ電解水のみを製造販売しております。